日蓮上人像はなぜ怒っているのですか?
日蓮上人の御生涯をレビューしてきました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
あらためて熱い意志と共にあったご生涯であったことを再認識しました。
さて、皆さんは日蓮宗のお寺にいくと大きな日蓮上人像を拝する機会があることでしょう。
それらの日蓮上人はいつも叫んでいたり、怒りぎみですよね。
なぜ怒っているのでしょう??
なにに対して怒っているのでしょうか。
私なりの答えはこうです。
民衆はいたずらに苦しむばかりで、それを救う良薬がここにあるというのにそれに見向きもできない状態に追い込んできたのは誰であるか。
それは毒をのませた者たちであり、またその者たちを取り締まることもできない、見識のない国家である。
これに対して、まずは怒っているのです。
そのうえで、次に苦しむ者たちへも怒っている。
苦しいならば、この法華経という教えを身にまとい病を癒しなさい。
いつまでもそうしていてはならない!
起きなさい!
たちあがりなさい!
あの世でさとりをひらくなどということはまちがっているのだ。
いま、ここで、正しい道に入らずにいつ入るというのだ。
いきたまま仏とならずにあの世でほとけになることなどはなれるはずもない。
いまここで本気になりなさい。
いまから法を説きましょう、しっかり聞きなさい。
そしてまちがいなく実行しなさい。
間違いに対してだまっていてはならない。
正しいことを弘めるのには苦痛をうけるかもしれないが、
それはこの日蓮一人の苦痛である。
ちゅうちょしてはならない。がんばって世の中を正しなさい。