松葉谷ご法難

立正安国論を幕府に奏上し、約1ヶ月後のことです。

日蓮さんが住み、布教の拠点としていた松葉谷の小庵を、夜陰に乗じて暴徒数百人が襲い、これを焼きはらいました。

奇蹟的にも日蓮さんは難を逃れたのですが、命を狙う大勢の暴徒が、ここ鎌倉にはいることから一時的に離れて、下総国若宮の富木常忍(ときつねのぶ)を頼り、事態が落ち着くのを待つことにしたのです。
このとき、富木氏の武士たちが、多く日蓮さんの教えに同意して信徒となりました。